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正座のリスク

2014年02月28日

 
まずは、正座と、ひざの「変形」との関連性ですよね。
 

 負荷とは重荷のことであり、過重な仕事になっているかという問題ですが、これは、正座をしている時間や期間によっても変わります。
 茶道をしている人が数時間の正座の後にテニスなどのスポーツをすると、ひざがガクガクする感じになるといったことをたまに耳にします。このひざのガクガク感は、ひざが不安定になっている症状の可能性があります。
 たとえば、ひざの関節の動きにともなって半月板は移動しますが、正座というひざにとっては最大屈曲位での状態のために、半月板が弾性変形(ある物体が外力を受けるとその物体は変形するが、外力を取り除くと原形にもどる変形のこと)してからの回復に時間を要している可能性も考えられます。靭帯でも同じことがいえるかもしれません。
 また、「正座は体重がかからないので変形性関節症のリスクはない」と考えている人がいるかもしれません。事実として、正座は変形性関節症の発症のリスクとは考えられていません。しかしじつは、膝関節は体重のかかる大腿骨と脛骨の部分の関節だけでなく、体重のかからない膝蓋骨と大腿骨のあいだにも関節があります。つまり、長時間でしかも長期間つづけば、大腿四頭筋と膝蓋腱に引っ張られて、膝蓋骨と大腿骨には通常以上の圧迫の力がかかります。
 つまり、正座が長期間つづくと一部の変形性膝関節症になる可能性はないとは言い切れないわけです。さらに、正座のさいの骨の位置を調べた研究があります。これらの研究から、和式の生活は洋式の生活と比較して、膝関節により多くの負荷をかけていることが推察されます。
 正座の姿勢で仕事をする人(長時間かつ長期間)が、将来的に変形性膝関節症になる可能性について明らかにした医学的データはありませんが、正座はひざへ負荷をかけることはないとはいい切れません。また、変形性関節症にならない根拠もないというわけです。(『腰痛は巻きタオルでよくなる!』p97~p98)

 
長時間の正座は、やはりリスクが大きいんですよね。
 

 すでに変形性膝関節症の方にとっては、病状の進行度にもよりますが、正座をすることはかえって膝関節痛を強めてしまうことがあります。正座は変形性膝関節症には不向きですので、洋式の「イスと机」のライフスタイルがおすすめです。
 正座には、エコノミークラス症候群の発生のリスクもあります。エコノミークラス症候群は長時間飛行機の機内に座りっづけると起こることから、最近ではロングフライト症候群とも呼ばれます。エコノミークラス症候群は、正式には深部静脈血栓症のことをいいます。
 深部静脈血栓症は、下肢の深部静脈内に血のかたまり(血栓)が生じる病気で、場合によってその血栓ははがれて、血流にのって流されます。その血栓が大きい場合、肺まで流れて肺動脈を大きく閉塞させると、ときには死に至る可能性のある肺血栓塞栓症を招くことになります。
 深部静脈血栓症の原因は、もともと静脈の血が固まりやすい体質だったり、ケガや病気などで静脈の壁が傷んだり、静脈のなかの血の流れがよどんだりすることなど、大きく3つの要素があるといわれています。
 正座をするとひざが最大限に曲げられ、さらに上半身の体垂が乗っかるので、その圧迫により下肢の静脈の中の血の流れはよどみます。つまり、長時間の不動状態での正座は、そのときの身体の状態にもよりますが、深部静脈血栓症を起こしかねないといえるわけです。(『腰痛は巻きタオルでよくなる!』p98~p99)